感動といっても、涙を誘う作品というわけではなく、
「おお、こんな作品を作るのか!」と刺激を受けた作品です。
◇「神様のパズル」(著:機本信司)[小説]
オチコボレながらも、理系大学を卒業していたオイラとしては、
まず主人公に共感できる。卒論やゼミのキツさは経験した人間しか分からん。
さて、あらすじとしては、オチコボレの主人公が、天才少女と出会い、
物理学の視点で「宇宙」とは何かを探し求め、
「自分」とは何かを見つけていくというお話。
大学生の誰しもが感じる、将来への不安や、現在への焦りも共感できる。
さらに、散々授業で習った、電磁気学や物理学の話も出てきて、
「あーあった、あった」というアルアル部分や、
「え?あれってそういうことだったんだ」という、発見もあって面白い。
全く習ったことがないことでも、物理をかじったことがある人間なら、
なんとなくわかるくらい、丁寧に書かれてる。
ただこれ、オイラみたいな理系大学に行ってた人間にとっては面白いけど、
完全文系な人間にはどうなんだろ?
読んで思ったのは、人間は誰しも、自分とは何かを考え、
自分なりの宇宙を作ろうとするのではないか?
物理学者は物理理論の中に、宗教家は思想の中に
漫画家は漫画の中に、自分の作りうる宇宙を作るのではないか?
なんてな・・・。
理系大学経験者にはお勧め。
◇「ナナとカオル」(著:甘詰留太)[漫画]
雑誌で、途中の話を読んだときは、「あー、ちっとおもしろそうだなぁ」と
思っていたので、単行本を買ってみた。
感想。
スゲー
スゲー馬鹿だ。
甘詰先生、あんた最高だ。最高だよ。
こういう作品を読んでいると、まだまだ、自分の作品は、
自分を出し切れていないと思うね。
というか、こんなことを恥ずかしげもなく、大真面目にできるのは
天才だよ、ホント。
とにかく、男・・・いや漢のエロスをぐっつぐつに煮詰めた漫画。
童貞のみんな!よっといで!
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